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妖怪の名前というのは地方によって呼び方がちがうため、同じ妖怪の伝承が各地に残ってはいても、まったく別の妖怪、あるいは亜種であるように分類され、そのあげく「この妖怪はこの地方限定の妖怪」とされてしまっている現状がある。
妖怪を地方ごとに分類するということ自体には何の問題もない。しかし、地方による名前の呼び方の違いを考えず、名前の数だけ妖怪がいるような誤った分類はすべきではない。
妖怪というモノを考えるには、名前よりも、どういう妖怪であるか、という部分が重要である。
例えば、海の妖怪として各地に話が残るフナユウレイである。この妖怪には、次に書くような特徴がある。(おそらくもっとも有名であろうフナユウレイの特徴とする)
海上にあらわれ、「柄杓をくれ」と言い、正直に柄杓を貸すと船を沈められるため、柄杓の底を抜いたものを貸してやる。
これとまったく同じ特徴があるにも関わらず、この妖怪をウミボウズと呼ぶ地方もあれば、単純にエナガクレ(柄杓くれ)と呼ぶ地方もある。
妖怪の名前だけで妖怪を分類するといった往来の方法では、妖怪の真実という部分には、到底辿り着けるものではない。
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